醸造用ブドウの防除はボルドー液だけでいけるかやってみた

こんにちは。葡太郎です。

この記事を読んでくださっている方は恐らく醸造用ブドウの防除に悩んでいる方ではないでしょうか。

私自身とても病気になりやすいヴィニフェラ系醸造用ブドウの頭悩ませていました。

しかし、昨今は日本ワインでも自然派やナチュールといった意味合いも含め、「私、ボルドーしか使っていません!」的な葡萄農家が増えているように感じます。

個人的に防除効果は化学合成農薬>ボルドー液だと思っている訳で信じられなかったんですね。でもこれができたら有名になれるし、葡萄の付加価値だって上がると思ってやってみました。

ボルドー液だけで防除、その結果は?

失敗しました(笑)ベト病発生です。

品種はシャルドネ、展葉2~3枚、5~6枚、8~9枚、開花前、と小まめに雨が降る前にICボルドー66D 100倍(5~6枚時だけ50倍)アビオンE1,000倍を散布しました。

ですが、結果は梅雨前にも拘わらずベト病が発生しました。

ボルドー液防除からの学び

今回は失敗でしたが、考えられる要因は以下の通り。

・強樹勢のため、ボルドー液が散布されてない部分から感染したのではないか

・芽かきが終わっておらず通気性が悪かった ・そもそも山梨県などに比べて雨量が多い

ベト病発生したのが樹齢10年くらいのそこそこ成長した樹だったんですね。樹齢10年なので芽出しも良く、うちは樹勢が強いのでグングンと新梢が伸びていきます。

補植で植えた樹齢3年程度の弱樹勢のシャルドネはベト病が発生していませんでした。芽出しがそこまで良くなくて、結果的に通気性が良いと思われます。樹勢も弱いので新梢があまり伸びないうちに防除することができていました。

葡萄の有機栽培がしたかったらまずは環境を見直す

今回の件からうちではボルドー液のみ防除は諦めようと思います。

適正な樹勢になっていること&雨量が少ない栽培適地であることが真の条件だと感じたからです。(うちは樹勢が強すぎます)

そのためには葡萄に適した環境を整えていかなければなりません。

水はけ、適正なph、腐植率、日当たり、風通し、剪定・・・

ワインブドウは畑選びの時点で勝負は決まっているような感じがします。

雨量が少ない都道府県を選びましょう。

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